Step,Step
「―――あーあ…なんで"企業戦士"っていう言葉はあるのに、どうして"受験戦士"っていう言葉はないんだろうにゃー…」
「それはあたしたちがまだ"社会"っていう大きな敵と立ち向かったことが無いからじゃない?」
「へー、なるほどねぇ。でもさ、別に戦士って言われたって、セーブも出来なきゃロードも出来ない。それってつまんないよねぇ?」
「うーん…でもそれが人生ってものじゃない?だからこそやりがいがある。一発勝負!メモリーカードの容量は一度っきりの分しかないの。だからこそ楽しいんだよ。失敗しても諦めなきゃ次がある。次があったらそれは成功するかもでしょう?それに成功したらした分だけ満足感とか、あると思うしさ?」
菊丸がゲームを例に取って話をするのは、今ではたちの間では当たり前のことだ。初めはゲームのなんたるかもよく分からなかったも、菊丸の影響でついにゲーム機を購入してしまった。元来、は結構生真面目な性格だった為、ゲーム機を買うと言う行為にの両親はそりゃあもう驚いていた。「アンタがげえむ!?どうしたの!?」なんて言われたくらい、ゲームとかそういうものに疎かったのだ。
もしその時がそのことに関しておとがめを食らっていたら(ゲーム機を買ったのはの小遣いだったが)菊丸はの両親に対して少々肩身が狭い思いをしなきゃならなかったかもしれない。けれど、の有無を言わせぬ気迫と、なぜかは分からないが溢れ出る説得力(その時は妙に自信があったのだ)とで、両親を説き伏せたのだ。こうして、は無事ゲーム機をゲットできたわけである。そんなこんなでと菊丸の友情は更に育まれたわけだ。
「…あ、コーヒーがない」
「そりゃあ、あれだけグビグビと飲めばね。ただ流し込んでるって感じで、味わってなかったでしょう?」
「たしかに、"今コーヒーを飲んでる!"っていう意識はあんまなかったかも。おばさーん、コーヒーおかわり!さっきと同じやつねんっ」
すっかりこの喫茶店の馴染みになっているとと菊丸は、今年の夏休みからいっそう入り浸るようになった。店の一番奥、お洒落なステンドグラスを通して注ぎ込まれる鮮やかな陽光によって、目を落とすとノートに鮮やかな色が映し出される席が、と菊丸の指定席となっていた。この指定席は、と菊丸がまだ中学生だった頃から常連だったというよしみで、趣味でこの喫茶店を経営している初老の夫婦が公認してくれたのだ。(今、英二がおばさんって言った人がそうだ)ここの夫婦はと菊丸がずっと入り浸ってコーヒーや紅茶やジュースをすすっていても、絶対に怒らず、まるで娘や息子のように見守ってくれる。だから、たちは好きなのだ、この空間が。
そう―――来年の春で、たちがこの喫茶店を縄張りとするようになってからもう早いもので丸六年が過ぎる。五年目のこの冬、たちは一年前とはまったく違って、食い入るように参考書の文字を目で追っていた。それはもう真剣に。それが少し寂しいねえ、なんておばさんとマスター(おばさんの夫のことだ)が言っていたけれど、それでもやはりたちを見守ってくれている目は優しい気がする。これはの自惚れじゃないと良い。
「英二、あんた最近成績の方はどうなの?この前数学が―――って騒いでたでしょうに」
「それがさ、おばさん!今回英二すっごい頑張ったんだよ。この前の実力テストでな・ん・と八十点も取ったんだもん。英二にしては凄い進歩だよ、ほんと」
「あら、そう。それは凄いわね……ええと、英二もも、国公立だったっけね?」
「うん、中学高校が私立で親に寄りかかりっぱなしだったからさー、国公立行けば学費安いし、多少は自分でバイトして授業料出せるし!勿論テニスは続けてくつもりだけどね」
「でもわっかんないよ?国公立なんて…もしかしたら、国公立落ちて滑り止めの私立に行くことになるかも。そしたらまた親のすねかじりだよね。親不孝モノにならないようにはしなくっちゃとは思って今頑張ってるけどさ!」
「英二となら大丈夫だろ。あんたたちは粘っこいからね。土壇場までしがみついてくだろうって、あたしは思うね」
おばさんの言葉は本当に心強く感じる。両親とは違った安心感を与えてくれる存在だ。、その所為かも菊丸もずいぶんと色々なことを話してきた。マスターの方はおばさんと違って無口な人なのだが、けれどもやはりおばさんと同様安心できる場所を与えてくれる人だった。おばさんは菊丸のカップにコーヒーを注ぎ、苦手な数学を頑張って八十点を取ったご褒美だと言って、何故かのカップにも紅茶を注いでくれた上、その分の料金は伝票には書き込まなかった。こんなちょっとしたご褒美が、とっても心地良いものなのだ。
一貫教育という中で、高校への進学にはそれほど心配は持ってなかった中学生時代が、いかに能天気で無責任なものだったのか、今この状況に立たされてはっきりと分かった。同い年の中学生たちが、おそらくは人生の第一関門である"高校受験"というものに苦しんでいる時に、自分たちはよっぽど悪い点数を取らない限りは安心して高校に進学出来るという余裕から、ずいぶんとのんきに遊びほうけてきた。その分小学生の時に中学受験を頑張ったとは言え、落ちれば浪人になるという緊張感のない受験だったために大したストレスも苦労も感じなかったように思う。その程度の気持ちだったのだ『受験』に対する想いは。だからこそ、中学三年生での受験と小学校六年生での受験では緊迫感がまるで違う…ようにあたしは思う。
英二の両親もあたしの両親も、特に教育に関してうるさいというタイプではなかったのもある。
だから五年生と六年生の時の長期休暇は夏期講習と冬期講習でほとんど自由を奪われはしたものの、そうガチガチに縛り付けられはしなかった。今考えると、本当楽だったように思うわけだ。
―――そして今。
そろそろ本腰を入れて再び塾か予備校に通わなければならないと思い始めた頃、中学生時代に遊びほうけていたツケがどっと押し寄せてきた。コツコツと積み重ねて勉強をしてきていれば、高校の勉強が多少高レベルな雰囲気を帯びて立ちはだかったとしても、今まで築き上げてきた実力で問題を突破出来るはず。多分菊丸は前者、は前者と後者のちょうど中間の位置にいた。しかも多分前者よりの、だ。
「―――は良いよなあ…あんまし勉強してなかったくせに、志望校も滑り止めも有名でレベル高くて倍率凄いとこばっかじゃん。滑り止めの意味ないぐらいにさー」
「あんまし、って…失礼ね。それなりにはしてましたよ。それこそ、宿題だとか予習、復習だとかね。それでもね、結構積み重ねって大切だよ。英二は予習、復習どころか宿題だってしてなかったでしょ?」
「…あ、う……まあ、だからねぇ、やっぱり母さん父さん姉ちゃん達が言ってたことが身にしみるんだよにゃー。受験する時とか大人になった時に、"あの時きちんと勉強しておけば良かった"って思う日が来るって。オレ、そういう大人が言うことの例にはまるのって大っ嫌いなんだけどさ、やっぱり例に漏れることはなかったわけだ。自業自得っちゃーそれまでなんだけどねえ…」
「英二ってそういうところあるよね?ま、普通っていう枠組みを超えることは大切だと思うよ、個性っていうのを重要視するようになったご時世にはね」
「個性、ねえ」
「そう、個性。ようは気の持ちようだと思うわけよ。いざとなったらその個性を前面に押し出してさ、どこかの大学にもぐり込めるよ。勉強が全てっていう考え、もう化石並みだよ〜?頭ガチガチのジジイとかババアの言うことでしょ?ま、実力があるのも大事だけど、偏差値主義でいるって奴の最後はさ、型にはまってるだけのつーまんない奴で人生終わるっていうバッドエンドへの道標ってわけよ」
わかる?と問いかけると菊丸はの言葉に深く納得しながら、シャープペンシルをカチカチと押していた。これは彼が解いている問題が分からない時の癖で、初期段階ではこうしてカチカチ言わせているだけであるが、本格的に悩んで苛ついてくるとだんだんノートにガツガツと芯を突き立てるようになる。最初のうちはもその癖につられて苛ついてしまうということがあったものの、最近は菊丸がそうやってカチカチあるいはガツガツと音をさせるようになったら、菊丸にさりげなくその問題のヒントを与えるようにしている。そうすればも菊丸と同じ問題を考えることも出来るし、一石二鳥だとは思ったからだ。――ヒントを与えるためには、その問題に関して、たとえ一度は理解出来ていたとしてもじっくりと吟味する必要があるからだ――。
「…年が明けたらすぐに共通一次だもんね。お正月の余韻に浸ってる余裕もないよ」
「でも今年も初詣一緒に行けるんでしょ〜?」
「もちろん!合格祈願して来ないとね?絵馬も描いて、それからお守りも買うの。英二も買おうね」
「うん。おそろいのにしよ。オレ、とおそろいなら絶対受かる」
「プッ何それ?」
「だからあ、何気に頭良いからさ、と同じもの持ってるから大丈夫っていうおまじない」
「…おまじないって言うよりは、極端な思い込み作戦だね。でも良いんじゃない?気は心。わたしが頭良いっていう、その言葉は否定させてもらうけど」
菊丸の言うことにそうやって冗談交じりに笑い飛ばして、は紅茶を一口飲んだ。砂糖を入れない代わりにミルクをたくさん入れて飲む紅茶は、ずいぶんと色が白い。おかげでがこの店に来て紅茶を飲む時、おばさんは何度も何度もミルクポットにミルクを継ぎ足しにやって来なければならない。にも関わらず菊丸との気を散らさないように充分に注意を払ってくれる。
まあでも、おばさんがどんなに注意を払おうと、どうしてもその瞬間は気が散ってしまうものではあるけれどでも、も菊丸もおばさんの気遣いにいつも感謝してるから、おばさんがミルクを継ぎ足しに来ても何も言わずに問題を解くのである。
「―――あのさ、オレたちって一年前の今日もここにいたかもしんないじゃん?」
「うん、そうかもね。ほとんど毎日ここに来てたから」
「んでさ、オレ、一年前の今日に"一年後の今日はどうしてるんだろう"って考えてたんだよねえ」
「うん」
「でも、そんなん考えるまでもないじゃん?だって年明けたら早々に共通一次だもん、必死こいて勉強してるに決まってるんだから」
「そう言えば、そうかもね」
は軽く返事をして、菊丸の話の続きを待った。まだ、続くんだってことがわかったからだ。案の定菊丸は言葉を続ける。
「…一年前って、"たった"なのかその反対なのか、よくわかんないよね」
「一年前の自分がさ、どれぐらい子供だったのかっていうのを測る目安になるんじゃない?英二は一年後の今日、自分が何してるか想像出来なかった、ってことはまだまだ遊ぶことが頭にあったんだよ。でもあたしは多少なり今日の予想がついてた。つまり、英二よりはちゃんと将来を見つめてたってわけ」
「…ああ、なるほどなあ」
菊丸はそう返事をしてくれたものの、多分の言うことを飲み込んではいないんだろう。ここ最近はいつもそうだ。それはも然り、なので文句は言わないけれど。お互いがとりとめもなく、ぽつりぽつりと話していることを耳で聞いている。けれども頭の中では自分が今解いている問題のことを考えているため、あくまで耳で聞いているだけなのだった。
「………あーあ、頭の中で年号が回ってるよ…」
「あ、オレも…つうかさ、日本史の方が覚え易いよな。年号は世界史も日本史も同じだけどさ、人物の名前覚えるのはやっぱり日本史の方が良いよね」
「ああ、そうそう。世界史はややっこしいし、皆似たような名前だったりするもんね。時代によっては本当に同じような名前ばっかでさ、ごちゃごちゃしちゃう。なになに何世、ってのもね。何世とかにするならもう全部変えちゃえよ、みたいな。あー、ほんとやってらんない」
「それを覚えなきゃいけないのが受験生の宿命だけどさあ…やっぱりさ、企業戦士だけじゃなくてさ、受験戦士って言葉も作るべきだよ。サラリーマンと受験生比べたらさ、そんなに大差ないと思わない?」
「あはは、言えてる言えてる」
そうして、グビっと紅茶を喉に流し込んだ。いまや冷めた紅茶はそれでも美味しく、すんなりとの喉を潤してくれた。この日も、随分と長居してたちはお互い岐路に着いたのだった。
予備校の模擬試験を終え、二人は力なく帰路を歩いていた。試験の手ごたえがなかったわけではないが、教師たちの緊迫した雰囲気は受験生以上のもので、当の受験生たちはその気迫に押されて緊迫せざるを得ないような状況になっている。そういうのが一番良くない、と菊丸とは口々に言い合った。もちろん適度な緊張というのは必要であるが、うるさく言われなくても勉強をしなければならないのは誰もがわかっていることだ。これ以上ストレスが溜まったら精神の崩壊になるのではないかというところまで話はふくらみ、結局二人ともそういうことにして話を終わらせた。こういう、八つ当たり的な愚痴は無理にでも止めなければいつまでも続いてしまうものなのだ。
「…もうさあ、偏差値なんか出してくんなくて結構だと思わない?」
「そうだなあ…今さら志望校替えるわけにもいかないし。合格率が出るのもさ…結果が合格圏内に入ってれば安心してそれをキープすれば良いけど、もし今この時期に合格圏外だったら…」
「ただでさえナイーブな時期なんだから、そうやって追い詰めないで欲しいよねえ。だから自殺する人が出ちゃうんだよ。やっぱり、あれだね、偏差値主義を変えない限り日本はお終いだよ。あたしはそう思うな。偏差値と仕事の能力っていうのは全然違うものなんだから。どんなに頭が良くたって、それは与えられた問題だけを解けるだけのことかもしれないし、あんまし成績が良くなかったとしても、それは単に勉強には向いてないだけかもしんないし」
「…でも偏差値高い学校を出て、それに見合った成績を収めれば医者にも弁護士にも…そうゆう仕事に就ける確率はぐーんとアップだよね」
菊丸の発言を受け、はきっと菊丸を睨んだ。それにびくっと反応する菊丸に、彼女は一度大きくため息をつく。
「…やっぱ向き不向きですよ、世の中は。有名大学出たって落ちこぼれる奴は落ちこぼれる。そゆことだよ」
「それ言っちゃったらさ、オレたちがこうして"自殺"っていう危険まで背負いながらも必死に勉強する意味を否定してることにならない?」
「…良いんじゃない?少しぐらい、こういうふうに自分の進んでる道を否定してみるのもまた人生だよ」
やはり、菊丸もも、口をつくのはとりとめのないことばかりだ。それか、何に向けているのかわからない何か、誰かへの不満。―――受験生という辛い関門を作り上げた社会か、大人たちか、それともそれに黙って従う自分たちか?それは分からない、別に分かろうと思って話しているわけでも考えているわけでもない。仮にそう思っているのだとしても、そんな余計なことに思考を巡らせる時間があるのなら、少しでも多く年号の語呂合わせを覚えた方がはるかに利口なのである。二人はそんなことはあえて口にしなかったが、もちろん口にするまでもなく、とっくに二人はそのことを知っていたのだ。おそらく、二人だけではない、他に大勢いる受験生たち全員が。
「…どうする?喫茶店行くには方向が違うし、今日はどっちかの家で勉強しようよ」
「あー…それか、たまには別々に一人ずつ勉強するか…」
「うーん…でもさあ、今さら一人で勉強するとなると、それはそれではかどらないんだよねえ。英二と一緒にやるっていうのがもうインプリティングですし?」
「インプリンティングっていう表現で良いの、それ?」
「さあ…でも案外そんなものかもよ。それに関して機械的に反応する。鳥って哀れだよね。いや、逆に幸せなのかな…」
「…疲れてる?」
「かもねえ…」
深く深く溜め息をつくと、初めて知りあってからずいぶんと背が伸びた菊丸の肩を乱暴にバンバンと叩きながら
「―――でもさー、あたしには英二が居て良かったよ。ほんとにさ」
「何だよ、急に」
「だってさ、一人だったらとっくに潰れちゃってたと思うもん。中一の頃から…今の今まで、英二が居てくれてほんとに良かった…英二が居てくれた分、あたしは他の受験生たちよりもずーっと良い状況に居るんだなって思うよ」
中学一年生の頃は、何から何まで初めてのことばかりに囲まれて、それに戸惑っていた。中学二年になって少し慣れが出て、教師の目を盗んで少し悪いこともしてみた。中学三年生は節目の年だった…義務教育を終えるという意識が、何となく大人へのビジョンを示していた。高校一年…何ら変わることはない環境の中、将来を見据える覚悟に心を迷わせた。高校二年生は少しの焦りと“現状維持”の欲望が自分の中に垣間見え、安定しない足元と少年の心理がリンクして不安がいっぱいだった。そして高校三年―――何かにつけ、言葉の頭に“最後の”が付くようになった。
戸惑い、慣れ、節目、将来、焦り、不安―――全てに整理をつけて、新しい道を自分で作り出すために歩き出さなければならない。その時、道の始まりを一人で踏み出すか―――それとも、すぐ隣に、道の先は違うところに続いていようとも、“仲間”と呼べる人が立っていてくれるのか―――その違いは著しい。
「…それはオレもだな。が居てくんなかったら、オレ、たぶんこんなに頑張れてないと思うもん」
今度はの肩を、優しくポンポン叩いて菊丸が言った。どれだけその存在に助けられたかしれない。彼女には感謝してもしつくせないほど、色々なものを与えてもらった。
「―――さて、受験勉強も大詰めですよ、菊丸君。志望校違うし、お互い足の引っ張り合いは必要ないのですから…“大学進学”っていう同じ志を持った者どうし、頑張って参りましょう!」
「そーだね!オレ、頑張っちゃうよ!目指せー、現役合格!」
「その意気だー!」
近くに居た通行人がぎょっとした表情で二人を見た。その視線に恥じることもなく、また臆することもなく、菊丸とは大声で笑った。これからずっと先まで続いて行く将来についての不安も、目前まで迫る受験のことも、何もかも頭から追い出してしまって、ただ、大声で笑った。
「…ね、やっぱさ遠回りだけど、喫茶店行こ!」
「そうだね!」
二人は走り出した。持っていたかばんを振り回しながら、真っ直ぐ続く道を走った。
これから先、自分たちで作り上げる道は、こんなに真っ直ぐではないだろう。
しかし、自分は一人ではないのだと―――そう思えば、不思議と心細さもなくなる。
二人が駆けてゆく足音が、透明な空に昇っていった。
― Fin
あとがき
実際あたしは高卒ですが、高校生って言うのはやっぱり一つの節目だなって思うんです。中学のときの受験と高校での受験はやっぱり違う。(この場合は小学校の時と…になってますが)中学の受験はそれでもまだやっぱりまだ子どもっぽさがどこかにあって、甘えも絶対あったと思う。実際甘えてましたからね、あたしは。きっとみんながみんなこういう考えじゃないと思うけど…やっぱり高校って言う場所は凄く不安定なんです。中学のときよりも近くに感じる未来に対する想いとか、やっぱり変わってくると思うんですよね。…多分、それは大学を受験した人もそうなんじゃないかなって。
2007/09/20