片道切符の終着点
後書
「片道切符の終着点」ようやく終わりました。不二生誕祭が過ぎること早3ヶ月。…本当に長かったです。本当は5話くらいで終わるお話のはずだったのに、思わぬ誤算です。ですが、こうして完結することが出来て本当に本当に嬉しく思います。久しぶりの連載完結。赤也連載の「落ち着ける貴方との時間」を思い出します。語りたいことは沢山あるんです。始めての不二連載完結だからね!…不二が好き不二が大好き、不二愛してる!とか日常言いっ放しなのにも関わらず不二の連載を一つもクリアしたことが無かった今まで。だから感動もひとしおです。
今回のテーマは「ずっと暖めてきた初恋」です。
これは不二にもヒロインにも共に言えることですね。ずっとずっとヒロインが不二を見ていたと同時に不二もずっとずっとヒロインを見ていたのです。
同時に書きたかったのはヒロインの「本当の笑顔」自分を不細工だと非難して、卑下したヒロインはいつしか「笑顔」さえも嘘になっていて、周りに合わせることしか出来なくなっていました。そんなヒロインの本当の笑顔をいつか自分に向けてもらいたい、そう思っていた不二。だから告白の最後に「やっと手に入れた」となったわけです。
主人公の最後の「光」については、どう解釈していただいても結構です。色んな意味を込めて「光」なので。ご想像にお任せいたします^^
この連載を通じて伝えたかったことは、あまり自分を卑下して欲しくないということ。
「私なんか」「こんな私が」そういうマイナスな言葉を使っていると、いつしか本当にそうなっちゃうんじゃないかと私は思うのです。
急に変わるなんて、人間にとって難しいことだと思います。だけど、もしこれを見てる人で「私なんか」とか「こんな私が」「どうせ私なんて」と思っている人がいるならば、言い方を変えてみませんか?頭ごなしに自分を否定するのはあまりにも自分が可哀想過ぎます。そして同様に、貴方の事を好きだと言ってる人が淋しい気持ちになると思うのです。だから、ほんのちょっとでも良い。そのことに気づいて欲しいな…と。全てにおいて、自分を拒否しないでください。人間短所があるように、絶対長所があるんですから。それに貴方は気づいてないだけ。自分が見えてないだけで周りは気づいているのかも。
少しでもそのことに気づいて、少しでも多くの方が笑顔で過ごせますように。「笑顔」には人を変える力があると思います。…だから、笑ってみませんか?
最後の最後まで読んでくださり有難う御座います。
「片道切符の終着点」はとりあえずコレにて完結です。長々とお付き合いくださり有難う御座います。
2007/05/22