「おっきくなったら、またココで会おうな!ぜったいだからな!」
「うん、ぜったい!やくそくだよ!!」
――――――やくそくだよ
この木の下で
「〜〜;!!!おい、!!」
「・・・・・・Zzz・・・・」
「ちゃんっ、先生呼んでるよ;」
「・・・・Zzz・・・・・煤G!?」
「・・・・やっと起きたようだな。」
「・・・・・・すみません。」
昔の夢を見てしまった。しかも、授業中に。
あれは10年前の・・・赤也との・・・・・
「〜〜;!!・・・・;!!」
「ちゃんっ;ちゃん;!」
「・・・・・・・・・・・・・。」
「ちゃん;!」
「狽ヲ、な、な、何!?」
「・・・・、授業が終わった後ノート提出。」
「・・・・・はい。」
・・・赤也のことを思い出すとツイツイ思い出に耽ってしまう。
幼馴染の赤也とは逢わなくなって、そろそろ10年になる。
小さい頃に話したあの約束を、赤也は覚えているだろうか。
「やだ!はなれたくねぇよ;!!」
「あたしもやだよっ、はなれたくないっ!」
「、赤也くん、仕事の都合だからね、が転校しなきゃならないのはしょうがないことなのよ。」
「やだ;!!とおれは、ずっといっしょなんだ!!」
――――いっしょなんだ!!
何度、逢いたいと思っただろうか。
10年経つ今でも、私は逢いたいと思ってる。
明日は、約束の日。
丁度10年の日。
あの木の下に、赤也は居るだろうか。
私はモヤモヤしたこの不安な気持ちを持て余しながら、明日を楽しみにしていた。
ノートを提出して家に帰る。
何時もの通り、お風呂に入って宿題を終わらせて眠ると、あっさりと日にちが変わった。
朝、目が覚めると、慌てて準備をし始めた。
何となくだけど、いつもよりオシャレをしてしまう自分。
赤也は・・・・来るかな。
期待と不安でゴチャゴチャした気持ちの中、私は約束の、木の下へ向かった。
転校した今となっては、私には遠い場所だから、早めに家を出る。
バスに乗って、電車に乗って、しばらく歩く。
「赤也・・・・来ないかな・・・。」
私は到着して誰も居ない木の下に座った。休日なのに誰1人、人が居ない。
だんだんと不安な気持ちが押し寄せてくる。
私のことなんて、忘れてしまったかもしれない。
今は友達や、先輩や、もしかしたら可愛い彼女が赤也の隣に居るのかもしれない。
どうしよう、どうしよう、どうしよう・・・悲しい・・・
・・・・何で?
いつの間にか眠ってしまっていたようだ。
目を覚ますと空はオレンジ色に染まっていた。
肩に重みを感じる。
「・・・・・・・?」
「へへっ、やっと起きた?」
肩に寄りかかるクルクルの髪の毛。
私を見つめる緑色の瞳。
「久しぶり、。・・・まさかホントに来てくれると思わなかったぜ。」
照れながら鼻の下を擦る仕草。
小さい頃から変わらない赤也がそこに居た。
私はそのまま赤也に吸い寄せられるように赤也を見つめたまま動けない。
「どした?」
赤也は10年間逢っていないなんて素振りは全く無かった。
昨日まで毎日逢っていたかのような素振り。
私は何だかそれが凄く嬉しかった。
本当に、嬉しかった。
「なーに、笑ってんの?そんなに嬉しい?」
「うん。」
「そか、へへっ、俺も嬉しい。」
「何が?」
「と逢えたこと。すっげぇ嬉しい。」
顔を見合わせて微笑むと、私たちが寄りかかっていた木が風も無く揺れた。
良かったね、と言ってくれてるような気がした。
何年も、何年も、2人を見守ってきた木が微笑む。
その木はこれからも2人を見守るだろう。
少年少女の再び始まる恋の物語。
―Fin
桜様のコメント
当サイトの目玉!赤也くんのフリー夢です♪
規約をきちんと守ってお持ち帰り下さいませv
…居るのかな、持って帰ってくれる人…(笑)
最近初々しいお話が好きですvちゃんと初々しくなってたかな…?
2005/12/27