いつまでも変わらず








「赤也!」
!!」




今日は付き合って2年目の記念日。

私たちは、いつもの駅の前で待ち合わせして、今日も仲良くデートです!




「そういえばさ、2年前はさ・・・」

赤也と手を繋いで歩きながら、2年前を思い出した。














2年前、私は赤也を意識しながらも、なかなか1歩踏み出せなくて、微妙な関係が続いていた。

「な、今日部活ないんだ。一緒に帰ろ?」

赤也は部活が無い日の放課後はすぐに私に声をかけてくれた。

私も小さく頷いて、「友達以上恋人未満」な関係が1年ぐらい続いていた。




「好きだよ。」




たまにそう言ってくれた赤也の言葉に、私はドキドキしながらも、何と言って良いか分からなくて、

「あ・・・ありがとう・・・」

と照れながら微笑むしかなかった。




赤也はちゃんとした返事は要求しなかったし、私も言うことはなかった。

私は今の関係にお互い満足しているのだろう、と思っていた。









だけどある日。

クラスの男の子に放課後呼び出された。






さん。あの・・・切原と付き合ってるの?」

「え・・・や、つ、付き合ってないけど・・・?」

「俺と、付き合ってくれない?」




ガタッ




ドアが開く音がして、そこには赤也が立っていた。

「・・・タオル、忘れてさ。」

赤也はスタスタと私とクラスメイトの男の子の前を通り過ぎて、机の中からタオルを持っていった。

赤也は何も喋らなかったけど、不安そうな空気が漂っているのが、伝わってきた。




行かないで。




と、言われている気がした。









あぁ・・・お互いの関係に満足していたのは私だけだったんだ。

赤也には私が離れていかないなんて保障はいつもなかった。

だって私の気持ちを知らないのだから。

ごめんね、赤也。

・・・・ちゃんと、言うよ。









「ごめんなさい!」

私は赤也が出て行ってすぐに男の子にそう伝えると、赤也を追いかけようとすぐ教室を出た。

すると。

「!!?」

赤也とぶつかった。

「ご、ごめ、立ち聞きするつもりはなくて・・・その、気になって・・・その・・・・。」

焦っている赤也が面白くて、私はついつい噴出してしまった。









「私はどこにも行かないよ?」




笑いながら言った私の言葉に、赤也も微笑んで。

「好きだよ。」

と、いつものように照れくさそうに言ってくれた。

私はその時、ちゃんと自分の気持ちを伝えました。









「"赤也、好きだよ"」

「な、いきなりどした!?」

嬉しそうに照れる赤也は2年前と変わらず。

お互いの気持ちも今と変わらず。




私は今も貴方を愛しています。














桜様のコメント

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